ジャイアンツ 元木ヘッド、阿部慎之助2軍監督がスタート

 ジャイアンツは1日、川崎市のジャイアンツ球場で秋季練習が始まり、来季に向けてスタートをした。


練習前には選手、スタッフが集まり、今季限りで現役を引退した阿部新2軍監督が「考える力をつけよう」と訓示した。


 午後から始まった2軍の打撃練習で、若手にトスを上げながらアドバイスを送るなど早速、熱血指導。「自分が打ちたくなっちゃう気分。あまりに(選手が)ひどかったら打って見せてやろうかな。そのために俺も練習するよ」と笑顔で話した。


 練習中は村田2軍野手総合コーチや杉内2軍投手コーチらと積極的にコミュニケーションを取り「監督って言われるのも違和感がある」と苦笑い。



また、元木大介ヘッドコーチが1日、ジャイアンツ球場で行われた秋季練習初日から精力的に動いた。


 シーズン終了後に内野守備兼打撃コーチから、今季空位だったヘッドコーチに配置転換となった。


 今季は山本、田中俊、若林、増田大、重信らが1軍の戦力として優勝に貢献した。それらの若手選手に対し「日本シリーズの悔しさもある。勝たないといけない。1軍にいた若手には、1軍だと思っていたら大間違いだよ、とハッキリ言っている。そんなに甘くない」と初日から厳しさを見せた。


更には新任の石井琢朗野手総合コーチが職人芸で打撃力を鍛える。原監督からティー打撃の球の上げ方を絶賛され「みんなうまいと思うので」と謙遜しつつ「いろいろなバリエーションだったりいろんな練習方法がある」と説明。


広島、ヤクルトでの指導経験が多くの引き出しをもたらした。「方法、手段はたくさんある。選手がどれをチョイスするか。迷うことがあれば手助けすればいい」と話した。