楽天 美馬を獲った場合の人的補償は?

ジャイアンツが本気で美馬を獲りに行っている。いい投手ではあるが、本当に必要なのか?

まず33歳という年齢。

これで、20代の若手を人的補償で獲られる意味合いがあるのか?

また原監督は、シーズン通して140イニング投げられる投手だから欲しいという。それは原監督のさじ加減ではないか?

おそらく相当いいピッチングをしないと美馬も難しいのではないか?

例を挙げるとすると野上だ。

ライオンズは打線が良く5回3失点くらいなら変えなかった。しかし原監督は5回でも点を取られるとすぐ変える。

桜井、メルセデス、高橋など見てもそうだった。

美馬の防御率を見ると、原監督の使い方ではおそらく6回が限度だろう。


そんな美馬を獲り、大江、横川、高田などが獲られたら意味がない球団方針となりかねない。



 原辰徳監督が13日、楽天からFA宣言し、獲得に乗り出している美馬学投手(33)と都内で電撃直接交渉を行った。熱い思いをぶつけ、美馬の質問などに丁寧に答えていった模様だ。ヤクルト、ロッテ、宣言残留を認める楽天と激しい争奪戦を繰り広げているが、この争奪戦において指揮官の直接出馬は巨人が初。誠意を猛アピールしたことで、争奪戦は急展開を迎えた。


 直接、目を合わせて思いの丈を伝えた。原監督が電撃出馬で、美馬に誠意を見せた。巨人はこの日、都内のホテルで右腕と4度目の交渉に臨んだ。その席に原監督も出席して約30分、熱い言葉を「内容は細かく言えないけども、簡単に言えば『ジャイアンツで一緒にやろう』ということです」。思いを託された美馬の様子を、同席した大塚副代表編成担当は「『オーラを感じました』と言っていましたよ」と証言した。


 運命の糸が交わる瞬間を、逃すわけにはいかなかった。12日に都内での仕事のため、指揮官は宮崎秋季キャンプを一時離れた。だが、その時に13日に都内で美馬側との交渉が設定された。大塚副代表は「監督の方から『副代表が会うなら、俺も行こうか』と。監督も誠意を見せたいと言ってね」と志願の出馬であることを説明。当初の予定では12日のうちに宮崎入りする予定だったが、再びキャンプ地に入る時を13日夜に変更。このオフの“恋人”に会って、自らの思いを告げるためならと、多少のスケジュール調整もいとわなかった。


 美馬を巡ってはヤクルト、ロッテ、そして宣言残留を認める楽天との激しい争奪戦を展開している。6日に交渉を行ったヤクルトは3年総額3億6000万円を提示。11日にロッテも3年5億円超とも言われる好条件を用意した模様だ。


 巨人はこれまでに大塚副代表が3度、交渉の席に着き、3年5億円規模の大型契約と見られる条件を提示し、施設や家族を含めたサポートなど、生活環境面の充実を強く伝えている。この日、原監督も美馬の質問に丁寧に答えた模様で「彼ときちんと話をするのは初めてかな。好印象しかないですね」と実直な人柄も評価を高めた。


 巨人は今季、2ケタ勝利を挙げたのが15勝で最多勝に輝いた山口と、11勝の菅野のみ。即戦力となる投手の補強は今オフの課題のひとつだった。美馬は今季、楽天で8勝5敗、防御率4・01の成績を残した。143回2/3を投げた今季を含めて、規定投球回に最近4年で3度到達するなど、安定して“イニングを食える”点も魅力で、原監督もこれまでに「150(イニング)近く投げられる人というのは、なかなかいそうでいない」と代えがたい価値を評価していた。


 まだ美馬争奪戦において、他球団の監督が直接出馬したケースはない。「きちんと自分の、あるいは巨人の監督としての気持ちは伝えることができたと思います」。キャンプ地の宮崎から駆けつけたのは原監督、そして巨人の誠意。右腕には十分に届いた。(西村 茂展)


 ◆美馬 学(みま・まなぶ)1986年9月19日、茨城県生まれ。33歳。藤代高から中大、東京ガスを経て10年ドラフト2位で楽天入り。17年には自己最多の11勝をマーク。昨年8月に6度目となる右肘手術(クリーニング)を受けたが、今季は開幕からチームで唯一ローテを守り抜き、25登板で8勝5敗、防御率4・01。通算成績は185登板で51勝60敗、防御率3・82。169センチ、75キロ。右投左打。