慎之助 ドミニカ?プエルトリコへ?

とは言っても移住や旅行じゃありません。  


阿部慎之助2軍監督が、11月にドミニカ共和国で行われる球団の選手トライアウトを視察する。

来季のコーチングスタッフが発表され、2軍監督に正式に就任。

“第2のメルセデス”を発掘すべく、そのままプエルトリコに移動し、当地のウィンターリーグも視察予定。躍進を見せるカリブ海の野球に触れ、指導者としての見聞を深めていく。球団側の期待が、指導者としての“英才教育”を施されることからうかがえる。この日、来季のスタッフが発表され、阿部2軍監督が正式に誕生。初仕事は、11月1日からの指導となるが、その後、大役を任されることが判明した。


元木ヘッド、水野巡回投手の両コーチとともに、ドミニカ共和国でジャイアンツが実施するトライアウトを視察する。


 近年のジャイアンツが力を入れている同国でのトライアウト。

16年にアダメス、ソリマン、

17年にメルセデス、マルティネス、

18年にはラモス、モタが合格し、育成選手として入団した。

そこからメルセデスが左腕エース格へ成長、アダメス、マルティネスも支配下登録を勝ち取った。「外国人を育てる」という新境地を切り開き、他球団も同様の手法を検討するほど“トレンド”となった。

 18年オフのトライアウトは約150人が受験したが、今年は延べ人数ではそれを超える見込みだという。「飛ばし屋」「剛球自慢」など一芸に秀でた選手が多く受験している中で、ジャパニーズ・ドリームを実現させる潜在能力を秘めた“第2のメルセデス”を、自らの目で発掘する。

メジャーのアカデミー施設なども見て回る予定。最新のトレーニングや指導法に触れ、球団に還元できるものは積極的に取り入れるはずだ。

 元木、水野両コーチは同国での仕事を終えたら帰国予定だが、阿部2軍監督はその足でプエルトリコへ渡り、高田萌生、古川侑利の両投手が派遣の最有力候補となっているウィンターリーグを視察する方針だという。メジャーの卵も多く参加する高いレベルでもまれる将来のエース候補の成長を見届ける。

 今回の視察は、現役引退後、すぐに指導者としての第一歩を踏み出す阿部2軍監督に、世界の野球を勉強させたい原監督の意向も大きく影響していると言われる。阿部2軍監督自身も、現役引退後に世界各地の野球を見て、知識を深めたい希望を持っていた。12月にも、台湾でのウィンターリーグを視察する方向で検討中のようだ。過去にメジャーの施設や試合を見学したことはあるが、こういったハングリーさにあふれる環境を知ることは、阿部の第2の野球人生のプラスになる。


さて、慎之助は旅行で終わるか、チームにお土産を持って帰るのか?