阿部慎之助の昨日の胴上げは感動的でした

ホークスナインも加わっての東京ドームでの両軍から胴上げがあった。本来ならば、日本一になったホークスの時間である。

しかし、阿部慎之助は愛されている。


無念の現役ラストゲームとなったが、試合後にはジャイアンツナインから背番号と同じ10度胴上げをされた。


更にだ!?


 ホークス優勝セレモニー終了後にはホークスナインからの申し入れで、異例のホークスナインによる阿部の胴上げも実現した。ジャイアンツのミーティング終了後、グラウンドに呼び出された阿部はホームベース付近で工藤監督や内川らと握手を交わし、「重いから」と照れながらもさっきまで日本一を懸けて戦っていたライバルの手によって再び10度宙に舞った。その後、「ありがとう」と何度も頭を下げた阿部。ホークスファンからの「慎之介」コールが起きて感動のフィナーレとなった。ノーサイド、そんな雰囲気は素晴らしかった。こんな場面初めて見た。泣いた。ホークスありがとう。強さ、優しさ兼ね備えたチームはやはり強い。来年は倒すかなぁ、笑。


阿部慎之助の試合後の会見は、

 

日本シリーズを終えた今の気持ちは?


 「短期決戦に勝つ難しさを痛感しながら、最後までそれを感じられたのは、僕のひとつの財産になった。今後の野球人生に役立つんじゃないかなと思います」


どんな戦いだったか?


 「力の差をすごく感じたし、その難しさも『これが野球なんだな』と思いましたし。けど、自分の中で精いっぱいのことはできたかな。悔いは残りますけど、来年以降になんとか日本一奪回してもらえるように応援したいと思います」


両軍から胴上げ。引退の実感は?


 「

たくさん切磋琢磨してきた選手たちもいたので、すごく幸せものだなと感謝しています」


経験を今後どう生かす?


 「まず、どうしたら勝てるかを考えないといけない。選手一人一人が。そう思います」


今回の差はどう見た?


 「すべてにおいて劣っていたと思う。そこを一人一人が自覚して、反省して、来年にどう生かすかを考える時間をしっかり作って、そうすれば自主トレやキャンプで何をしなきゃいけないかを考えられると思う。来年は僕はやりませんけど、なんで勝てなかったのかを考えてみようと思います」


19年間を振り返って?


 「こんなに長くできると思っていなかったけれど、最高の仲間、指導者、たくさんの裏方さん、本当に恵まれた19年間だったなと思います」


最後まで大きな「慎之助コール」があった


 「感謝しかないし、あれを聞いて、身震いして打席に入れたのは、自分の糧になりましたし、最後まで熱い声援をありがとうございました」


最後は二ゴロだった


 「あの打席が最後になると思っていなくて、仲間が同点に追いついて、延長でもう一度回ってくると予想していたので。でもあれが今の僕の力」


ソフトバンクの王会長や工藤監督にもあいさつ


 「『これからもっと野球人生は長くなる。いい指導者になれるようにがんばってくれ』と言っていただきました」


明日から何をする


 「家族サービスします。ろくにお父さんぽいことができてなかったから、できる限り、家族に時間を使おうと思います。イチローさんみたいに明日からバッティングとかしないから(笑い)」


次は2軍監督として羽ばたく、明るく逞しく導けよ永遠に。