来季は2軍監督就任が確実となっているジャイアンツの阿部慎之助の新背番号に『80』が最有力候補とのこと。

恩師の原辰徳監督が現役時代に背負った「8」と、自らが2001年の入団以来、19年間背負ってきた「10」とを合わせた形だ。

ゆくゆくは原監督の後継者としていうことか？

　80は、指導者としての第一歩にふさわしい番号とも言える。20年前の1999年、長嶋監督を継承すべく原辰徳1軍野手総合コーチになった。

その時、つけていた背番号が「80」だった。

同じ「80」を背負って踏み出す。

阿部がルーキーだった2001年、ベテランの村田真一という正捕手がいる中で、開幕戦のスタメンマスクに「阿部でいきましょう」と長嶋監督に推薦したのが、原ヘッドコーチだった。そして原監督に帝王学を叩き込んでもらった阿部にとって、原監督は、唯一無二の恩師でもあり師匠でもある。。優勝決定後、余力を残した状態ながら今季限りで現役生活から身を引く決断を下せたのも、自分を育ててくれた原監督の力になりたいという思いが強かったからだ。今季「80」を背負った後藤打撃兼外野守備コーチも了承。

　新体制での秋季練習は、11月1日11時11分、日本「一」奪回を目指した「1並び」から始まる。指導者の第一歩を踏み出すその日に、新背番号お披露目となるのか？

これまで守り抜いてきた「10」は、背負うにふさわしい選手が現れる時まで欠番となる見込みだ。

原監督の背番号　現役時代は8。野手総合コーチに就いた1999年からヘッドコーチ時代の2000から2001年まで80をつけた。監督に就任した2002年、8と長嶋前監督の3を合わせた83に。2006～2015年の第2次政権では88。ま3度目の監督となった今年は、原点に立ち返るために83になった。