今日は、高橋優貴がナイスピッチングも鍬原が逆球ばかりでジ・エンド。

だが楽しみは、阿部慎之助 対 藤川球児なんだ。

試合前、藤川が慎之助に挨拶に来た。

共に長く野球界を引っ張ってきた2人にしか分からない通ずるものがあるんだろう。

藤川の言葉にも感動した。

『未だに対戦すると怖い。怖いまま辞めるのはさすがだ』と。

逆も然りだ。

藤川の火の玉ストレートは、消えたかに見えた。しかし、実力でクローザーまで戻り、しかも凄い成績。こんな投手も球界の宝だ。

この2人の対戦が今日で終わる可能性が高い。

9回、5点差。普通は藤川は出てこないだろうが、慎之助の代打があるので、出てきたのだろうか？

慎之助が代打コールされた時、阪神ファンからも総立ちで歓声が上がった。

両軍ファンの慎之助コールの大声援。

やっぱり、タイガースファンも野球愛が凄いんだなと嬉しくなりました。ありがとう。

藤川の1球目、148キロのストレート。

慎之助はフルスイング、空振り。

大歓声！

やはり、敵味方なく、野球ファンはこんな勝負が見たいんだ。

2球目、149キロのストレート。ボール。

3球目、148キロのストレート。ボール。

最高の球を投げたいと藤川の力も入り過ぎるくらい入る。

4球目、149キロのインコースのストレート。

打った！ホームランか？

ポール際、ギリギリファール。

やはり、まだまだ野球出来るよ！

とファンは思ったはず。

5球目、146キロのストレート。空振り三振。

慎之助は、ヘルメットのツバに軽く手を添え、藤川に会釈。

そして、ファンに帽子を取り、一礼。

大歓声だ。ジャイアンツ、タイガースファンともに大きな拍手にて包んだ。

相手チームにも認められている野球人。

野球人冥利に尽きるだろうな。

まだ、シーズン、クライマックス、日本シリーズと残っている。フルに出場し、最後まで勇姿を見せて欲しい。

恐らく、ジャイアンツファンは、慎之助ロスが激しいだろう。

でも、来年から原監督の元、コーチ、ヘッドコーチ、監督の流れもあるのだ。

日本一になり、その経験を若手に味合わせ、更に慎之助イズムを残して欲しい。